東京を判断する-効果的な東京|東京のレシピ |

東京について、きめ細やかな方法をご紹介します。 坂下の南蔵院境内に弁天堂があり、それが坂の名の由来になったといわれています。現在は坂、というより狭い階段となっていますが、名前の由来も坂が狭く、人と人が行き交う際はお互いの袖をすり合わせるほどだったため、というユニークな坂です。前述したように坂というよりは階段といった趣ですが、せめてその名だけはこれからも残していってもらいたいものです。別名を大坂といいます。
かつて小野美作吾という人が都からこの地にやってきて、土地の娘と恋仲になるのですが、結ばれないまま都に帰り没します。何ともロマンティックな話ですが、先に申し上げた通り、失礼ながらどうにも江戸らしくありません。昔の姿がそうだったのかもしれませんが、真相は藪の中といった感じです。とりあえず、ロマンある話は美しいままに残しておくといいのではないでしょうか。
いかにも河童が出没しそうな場所であり、そういう意味では、まさに江戸らしい坂名だといえるのです。さて、早稲田通に面する新宿区喜久井町には、かの文豪、夏目漱石の名を冠した夏目坂があります。坂の下には夏目漱石誕生の地と記された碑があり、坂から続く通りも夏目坂通りという名がついています。早稲田駅からほど近い場所にあるので、探すのは難しくないでしょう。